新入社員教育に英語研修を導入すべき理由とは?
効果的な進め方と指導のポイント

グローバル人材の基礎作りとして、多くの企業で実施される英語研修。
この記事では、新入社員への英語研修について、注目度が高まる背景、そして、早期に英語研修を実施すべき理由と、新入社員に対して実施するメリットを解説します。研修の進め方や心がけ、新入社員向け英語研修の実施方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ECCの法人向け 語学研修・英語研修

近年、新入社員向け英語研修の注目度が高まっている

「英語活用実態調査 企業・団体 ビジネスパーソン2019(ETS TOEIC」によれば、「今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル」「社員や職員に不足している・今後強化する必要がある知識やスキル」の両方で、英語が1位にランクインしました。
急速なグローバル化などを背景に、多くの企業・団体が英語力を重視している一方で、現状の社員・職員の英語力不足を認識しているのです。そのため、通信講座などを活用し、新入社員研修(新卒研修)の一環として英語研修を実施する企業も増えています。

しかし、通信講座では業務の忙しさなどから学習が思うように進まないケースもあり、近年では「学習方法そのもの」を学ぶ研修を実施する企業もあります。

(出典:英語活用実態調査 企業・団体 ビジネスパーソン2019(ETS TOEIC))

新入社員研修に英語研修を取り入れるべき理由

新入社員研修の一環として英語研修を取り入れると、社内全体の英語力が少しずつ向上していきます。それによって企業側は、さまざまなメリットが享受できるでしょう。
具体的に、新入社員研修に英語研修を取り入れるべき主な理由は、以下の3点です。

  • 将来、英語力が必要な業務を任せやすくなる
  • 優秀な外国人を社員として雇いやすくなる
  • 短期間でグローバル人材を育成できる

将来、英語力が必要な業務を任せやすくなる

グローバル化の進展に伴い、外国の取引先や顧客が増える可能性も高くなります。
もしも社員の英語力が低いと、外国の取引先や顧客相手に十分な説明やサービスの提供ができず、トラブルに発展するリスクも高まります。
今のうちから、新入社員研修を通じて社員の英語力を高めておくと、英語が必要な業務が発生した際にもスムーズに対応できるでしょう。

優秀な外国人を社員として雇いやすくなる

外国人の働き手の受け入れを拡大する際も、社内の英語力向上は必須です。
既存社員の英語力が足りない場合、コミュニケーションの行き違いから、外国人材にうまく業務を依頼できないなど、業務に支障が出る恐れもあります。

一方、社内の英語力が高ければ、優秀な外国人材に高度な業務を任せることも可能となり、他社との差別化を図ることも期待できるでしょう。

短期間でグローバル人材を育成できる

総務省はグローバル人材を、以下のような要素で紹介しています。

  • 豊かな語学力・コミュニケーション能力
  • 主体性・積極性
  • 異文化理解の精神等

(出典:グローバル人材の推進に関する政策評価書)

上記で紹介したように、単に英語力を高めるだけでは、グローバル人材に必要な要素は身につきません。
そこで新入社員への英語研修では、グローバルな視野やコミュニケーションスキルなどについても併せて身につけると良いでしょう。
これにより、将来会社をけん引するグローバル人材のスムーズな育成が期待でき、グローバル事業の強化などを通じた企業全体の成長につなげられます。

新入社員研修で英語研修を実施するメリット

英語力向上の必要性は認識しつつも「新人の時から英語を学ぶ必要があるのか」「業務を覚えることを優先すべきでないか」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、早期に英語教育を実施することで、以下のようなメリットが期待できます。

  • グローバル人材の育成を計画的に進められる
  • 社員に熱意があり、成長スピードが速い
  • 業務量を覚えるのと併行して一斉に英語研修を実施できる
  • 英語の自主学習を習慣化させやすい

グローバル人材の育成を計画的に進めやすい

早期に英語研修を済ませることで、その後の人材育成プランも立てやすくなります。
つまり、長期的な成長プランを立てることができるため、喫緊で英語力向上を求めることと比較して、新入社員の負担も軽減されます。
また、思うように英語学習が進まない新入社員に対しても、万全なフォローアップが可能となります。

社員に熱意があり、成長スピードが速い

社会人生活をスタートしたばかりの新入社員には、知識やスキルを身につけるモチベーションや、向上心の高さが期待できます。
また、中等教育・高等教育などで、ごく最近まで英語を学ぶ機会があった可能性が高いことも、有利なポイントです。
このような点から、英語学習における吸収力の高さや、成長スピードがより優れていると考えられます。

業務を覚えるのと併行して一斉に英語研修を実施できる

新入社員の段階で英語研修を実施すると、同期と一緒に助け合い、時に競い合いながら学ぶことで、モチベーションアップにもつながります。
また、一斉に英語研修を実施することで、導入コストを抑えることもできます。

英語の自主学習を習慣化させやすい

英語力の向上には、自主学習が不可欠です。
早期に英語学習を実施することで、自主学習するための基礎を築くことができ、自主学習の習慣化も容易となります。
また、同期と共に研修を受けられる点も、英語力向上にプラスとなるでしょう。

ECCの新入社員向け英語研修

新入社員向け英語研修の進め方

新入社員向けの英語研修は、以下のような手順で進めていきます。手順に漏れがあると、成果の上がりにくい研修内容となり、受講者のモチベーション低下につながる恐れがあるため、しっかりチェックしましょう。

  1. ①現在の英語スキルを把握する
  2. ②研修目的から目標を設定する
  3. ③研修期間を決める
  4. ④研修内容を決める

現在の英語スキルを把握する

新入社員の英語力は、個々人で異なります。
特に、各種英語資格試験などを採用条件としていない場合、社員間の英語力に大きな差がある可能性があります。
英語研修を実施する際は、はじめに各種英語資格試験やスピーキングテストなどを通じて、社員それぞれの英語力を把握しましょう。
レベルごとにクラス分けするのも良い方法です。

研修目的から目標を設定する

新入社員の英語スキルを把握したら、目標を設定します。
「海外販路を開拓するため」「海外の取引先が増えたので、その対応をするため」など企業として英語力を高めようとした理由を念頭において目標設定すると、成果を出しやすくなります。
その上で「社員全員、TOEIC® L&R TEST 550点以上」など、具体的な目標を設定していきましょう。
クラス分けしている場合は、クラスごとに適切な研修内容や目標を、細かく設定してください。

研修期間を決める

英語研修に際しては、研修期間も含めてスケジューリングします。
正確さや発話量、発話スピード、感情表現など、さまざまな側面で成長が実感できる学習時間は、一般的に320時間以上といわれています。
とはいえ、実際の研修期間は業務の忙しさや、他の研修との兼ね合いで決定する必要があります。
なお、入社前(内定期間)に英語研修を実施すれば、業務を気にすることなく英語学習に注力させることができます。

研修内容を決める

英語研修の内容は、研修の目的や期限に合わせて決定します。英語研修の代表例は、以下の通りです。

  • 英語でのプレゼンテーション
  • 英語でのライティング
  • 業界・業種に関連する専門的な表現
  • ビジネス英会話

英語でのプレゼンテーション

英語のプレゼンテーションには、多用される英単語やフレーズが存在します。
加えて相手を説得するためのストーリーテリング能力も重要です。
それらをしっかり覚えるとともに、表情やジェスチャー、スライドの作り方なども併せて学ぶと良いでしょう。

英語でのライティング

チャット・メール・契約書・資料など、英語でのライティングが必要な場面は数多く存在します。
業務内容によって、使用する文章の型や多用されるフレーズも異なるため、業務に合ったライティングを中心に身につけると効率的です。

業界・業種に関連する専門的な表現

ビジネス英語とカジュアル英語の違いの1つは、業界・業種に関連する専門的な表現が要求される点にあります。
日本のビジネスシーンでは、ネイティブには通用しない和製英語が使われているケースも多いため、正しい表現を学ぶことが必須です。

ビジネス英会話

ビジネスで使用される英会話は、プライベートで使用される日常英会話とは異なります。
具体的には、ビジネス向けの言い回しやマナーがあり、その上で専門的な表現も頻出します。
ビジネスに適切な話題で、スムーズな交渉・商談の方法に則り、明確にこちらの意思を英語で伝えられるようになりましょう。

新入社員向け英語研修で心がけること

新入社員教育での英語研修において、指導担当者は以下の2点を心がけてください。

  • 英語の必要性について理解してもらう
  • 継続的な英語学習をフォローアップする

英語の必要性について理解してもらう

英語学習において「動機づけ」が、成果を大きく左右させます。
研修プログラムが用意されているとはいえ、社員たちは時間と労力をかけることになります。「なぜ必要なのか/なぜやらなければならないのか」「会社がグローバル化に備えるメリットは何か」などの疑問が解消されていないと、学習の妨げになりかねません。

研修担当者は、新入社員に対し、英語を学ぶことでどのようなメリットがあるか・どのようなキャリアを描けるかなどを具体的に提示し、英語学習の必要性について理解してもらいましょう。

継続的な英語学習をフォローする

英語学習を続けると、スランプを経験することが珍しくありません。
そのような時に社内でフォローアップができる体制を整えておくと、英語学習のモチベーション維持にも役立ちます。

なお、社員たちをフォローアップするためには、個々の進捗管理がとても大切です。
これにより、社員たちがどのレベルにいるのか・どの段階でつまずいているのかが把握でき、適切な対応や問題解決につなげられます。また、自主学習をサポートする体制も整えておくと、研修後も英語学習を継続しやすいでしょう。

新入社員向け英語研修の実施方法

新入社員向けの英語研修には、主に以下2つの実施方法があります。

  • オンライン型研修
  • 外部講師による対面型研修

最後に、それぞれの特徴やメリット、注意点などについて見ていきましょう。

オンライン型研修

パソコンやタブレットを使って、オンラインで講師と英会話を実施します。
オンライン型研修は、場所を選ばず受講できるため、在宅勤務でも問題ありません。通学不要のため、受講者にとって利便性が高いです。

また、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの流行時期でも、非接触で研修することができます。
ただし、インターネット環境が脆弱な場合は、接続トラブルによって学習が中断する恐れもあるため、研修前に整備をしておきましょう。

外部講師による対面型研修

自社に外部講師を招いて、英語の社内研修を実施します。
講師と受講生が直接対面することでコミュニケーションが取りやすく、スムーズな人間関係の構築により、受講者のモチベーションアップにつなげることも期待できます。英会話教室などへの移動が不要で、業務の前後に社内で学習できるため、受講負担も少ないです。

ただし、長期的に講師を招くことが難しいケースがあり、その場合は短期的な研修となる可能性があります。
なお、ECC法人向けサービスは、週1日〜数日の「企業様への講師常駐」にも対応。就業時間内のレッスンが可能です。

まとめ

新入社員に対して英語研修を実施することは、将来を見越したグローバル人材の確保につながります。
新入社員は、学校教育などでごく最近まで英語を学ぶ環境にいたため、英語研修の高い効果も期待でき、コストパフォーマンスも高いでしょう。

このように、新入社員に対する英語研修には大きなメリットがありますが、良質な研修プログラムを提供することが必須条件です。
ECC法人向けサービスは3,000社以上の企業(国内)導入実績があるほか、オンライン研修や対面での講師派遣形式・常駐型/出張型研修など、多様な研修スタイルに対応。60年以上にわたる語学教育ノウハウを生かしたECC法人向けサービスを、ぜひお試しください。

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