東洋大学は2014年に文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」に採択されたことを契機に、外国語教育により一層力を入れて取り組んでいます。その教育活動の一環として中核となるランゲージセンターを創設。2020年よりECCが課外授業の運営をトータル的にサポートしています。ECCを選んだ理由やその成果について、東洋大学根岸国際部長にお話を伺いました。
導入の背景・課題
講師によって指導方法が異なり、学びに差が出るケースも。
ランゲージセンターでは外国人講師が受講生に一対一で英語を教えています。以前は本学が講師を直接採用しプログラムを運営していましたが、講師ごとの指導のバラつきが課題となることがありました。
大学としてはすべての受講生に対して、その学生のレベルに応じたカリキュラムに沿った講座で、かつ質の高い「学び」を提供する必要があると感じていました。
また当時の運営は本学の職員が行っていましたが、受講生の予約、学習進度の管理、外国人講師の業務管理といった事務業務が受講生の増加とともに煩雑になり、他の業務とのバランスを取りづらくなっていました。

東洋大学 根岸哲也国際部長
ECCを選んだ理由
授業内容の質が高く、安心して任せられます。
そうした経緯を踏まえ、運営業務の負担軽減を実現するために、ランゲージセンターの運営そのものを専門企業に委託することを決めました。そこで複数社から提案を募ったのですが、特にECCからは本学が目指すプログラム内容にマッチしたご提案がありました。
なかでも魅力的だったのが、講師の質の高さ、教育面と事務面の双方のコーディネートが可能であること、教材の内容や、ECCのトレーナーによる講師の教育やバックアップ体制が確立されている部分です。
講師の方たちは定期的に指導研修をECC内で受けており、教材も共通のものを使用します。仮に講師のひとりが急病などで代講が発生した場合でも問題なく、受講生は一貫して同じ内容の講座を受けられるとのことでした。また指導内容も決め手の一つです。
ECCによるライティング講座では講師が単に受講生の回答を添削するのではなく、「考えさせる」というアプローチを用いています。常に「なぜ」と問うことで、学生は物事を筋道立てて説明できる力がつきます。このプロセスはほかの授業や社会に出てからも活かせる力だと考えています。自分なりに考えて導き出した答えが正解だった場合、成功体験となります。その積み重ねが、学びへの意欲向上につながっているように思います。
さらにもう一点挙げるとすれば、やはり事務面です。ECCが全面的に運営を担うので、受講生の出欠管理だけでなく、課題の提出管理や、外国人講師とのコミュニケーション、その他細かなサポートが出来ているため、スムーズな講座運営が行えていると考えています。

導入の成果
多くの受講生が満足。英語に自信を深めています。
プログラムの評価は非常に高く、アンケートでは100%の受講生が「大変満足」または「満足」と回答しています。英語力の伸びを実感し、継続して受講する割合も半数ほどと多いです。
受講希望者数は年々増加し、2023年度は190名に。そのため講師を4名から5名に増員していただきました。一対一で丁寧に指導していただけるので、「疑問点が残らず学習を継続できている」や「日々成長している感じがあり、モチベーションを保ちやすい」といったポジティブな声が非常に多く寄せられています。
またレッスン名(講座名)は「ライティング」講座ですが、前述のように一対一での授業スタイルのため、聞く・話す・読むも含めた英語の4技能にも好影響が見られるように感じます。受講生たちはこの講座の受講をきっかけに、英語に自信をつけ、それが日本国内はもちろん留学先や社会での活躍に結びついているようです。

※イメージです
今後実現したいこと
受講者のニーズに応え、英語学習を支えたい。
受講の目的は留学だけでなく、英語での論文作成やTOEIC®をはじめとする資格取得、留学帰国後の継続学習など多様化しています。今後さらに受講生のニーズを汲み取り、講座の運営を行えるようにしたいと考えています。
そのためにもECCには、最適な学習の機会を本学とともに作り上げてくださることを期待しています。
